中東湾岸戦争に反対する声明
中東湾岸戦争に反対する声明
私たち日本のカンバーランド長老キリスト教会は、主イエス・キリストの、「平和を作り出す人たちは、さいわいである。彼らは神の子と呼ばれるであろう」(新約聖書マタイ福音書5章9節)と言うお言葉に従い、どのような問題であってもその解決に武力(暴力)を用いることに反対します。
ですから、この度の中東湾岸でのイラクのクウェート侵攻、多国籍軍の武力行使を認めることはできません。一日も早く湾岸戦争が終結し、すべての問題が平和的に解決することを祈願します。また、私たちは、世界に最たる平和憲法を持っている日本の国には、この戦争の終結に果たす大きな役割があると理解しております。
このような私たちの立場から、多国籍軍への90億ドル支援、避難民輸送のための自衛隊機派遣などの日本政府の対応を見ますと、私たちは世界の平和と愛する日本の国の行く末に憂慮を抱かざるを得ません。この時に臨み、私たちはつぎのことを表明します。
1 私たちは、いかなる理由があろうとも中東湾岸戦争に反対します。
2 私たちは、いかなる用途であっても、いかなる国に対してであっても、日本政府が湾岸戦争の継続のために資金援助をすることに反対します。
3 私たちは、いかなる用途であっても、日本政府が湾岸戦争に自衛隊機、艦船、自衛隊員を派遣することに反対します。
4 私たちは、憲法が定めた平和主義の原則に従って、日本政府が、戦争の終結、すべての問題の平和的解決、避難民の支援、戦後復興などの「平和をつくりだす」貢献をするように求めます。
5 私たちは、避難民の救援のために、民間機による難民輸送のための募金活動を行います。
1991年2月24日
カンバーランド長老キリスト教会日本中会
第29回定期中会総会