イスラエルによるパレスチナ国ガザ地区への攻撃の即時中止を求めます
ギラッド・コーヘン駐日イスラエル特命全権大使 殿
イスラエルによるパレスチナ国ガザ地区への攻撃の即時中止を求めます
私どもカンバーランド長老キリスト教会日本中会は、「彼らはその剣を鋤に その槍を鎌に打ち直す。国は国に向かって剣を上げず もはや戦いを学ぶことはない。」(聖書:イザヤ書第2章4節bc)という御言葉により、心から世界の平和を願い、祈り続けております。
私たちは、昨年10月7日にイスラム組織ハマスがイスラエルを攻撃し、一般市民に多くの犠牲者が出たことに哀悼の意を表します。ハマスの行為は許されざるものです。しかし、それに対する報復として行われたイスラエル軍の侵略行為は看過できません。イスラエル軍とハマスの戦闘が始まってから5か月が経ち、3月1日のBBCニュース(エルサレム)はガザ地区で3万人以上が死亡したと報じられています。これはガザ地区の人口約230万人のうち1.3%が戦いで命が奪われたことになります。ガザ保健省は、死んだ者の大多数は女性と子どもだと発表しています。この人数には、病院に運ばれなかった人は含まれず、イスラエル軍の空爆で破壊された建物の下敷きになったままの人数も含まれていないため、実際の死者数ははるかに多いと考えられています。おそろしいことに、この戦争による死者数は増え続けています。イスラエル軍が市民の避難した施設を攻撃しているとの報道がなされています。この行為は、国際法に違反しています。さらにガザ地区の市民の命を奪う行為は、「ジェノサイド」(虐殺)と言っても過言ではありません。私たちは、このような状況を悲しみ、貴国がこのような行為を直ちにやめるように求めます。
今回の攻撃によって愛する者を奪われた者たちの心には憎しみが芽生え、憎しみの連鎖が始まっています。武力で平和を実現することは不可能です。武力によらず話し合いによる紛争解決の道を探る努力をしてくださるよう心からお願いいたします。
2024年3月24日
カンバーランド長老キリスト教会日本中会
神学・社会委員会委員長 関伸子
イスラエルによるパレスチナ国ガザ地区への攻撃の即時中止を求めます(PDFでダウンロードできます。)